北イタリア・スイスの旅　2002年

北イタリア旅行　２００２

-- 3週間の自由の旅 --
6月8日～6月28日

執筆：ロングステイ旅行クラブ代表土田　保穂

6月 9日　　ミラノ → ヴェローナ → ヴェネティア

遅い朝食後、ミラノのシンボル、ドウオーモ見物に行く。 500年もかけて完成された大聖堂の先端108.5ｍから、黄金のマドンニーナ（聖母）が下界を見下ろしている。

ミラノからヴェネティアまでは約300ｋｍ、高速道路Ａ４は片側３車線、時速120ｍで走る私の車を、猛スピードで追い越す車が多いのに驚く。ミラノから180ｋｍ走行し、ロメオとジュリエッタの町ヴェローナに着く。

城壁をくぐると古代ローマの円形劇場(アレーナ）が現れた。紀元前１世紀に建設され22000人も収容できる巨大さだ。アレーナの横にある広場の石畳には、テントを張ったレストランが幾つも競い合っている。我々はピザをほおばりがら、古代ヨーロッパのロマンティックな雰囲気を満喫する。

ジュリエッタの生家は人々でごった返していた。彼女の銅像の右乳房は変色している。乳房を手で覆い順番待ちで写真を撮る女性の多いことにも驚く。壁には無数の恋の願いが落書きされている。
午後７時は未だ明るい。

ヴェネティアの入り口でレンタカーを返却、大運河を水上バスでホテルに向かう。車のないこの町では水上バスが運河の町で暮らす人々の足である。運河では様々な船が忙しそうに行き交う、カップルを乗せたゴンドラが静かに行く。

古い邸宅を改造したホテルに到着するや否や、細いくねった道を近くのサン･マルコ広場へ向かう。日没後の広場（１５７ｍＸ８２ｍ）では生演奏に聞き入る人達や散歩する人たちで賑わっている。サン･マルコ寺院はこの町のシンボルとして１２００年の時の流れを見守ってきたのだ。

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