北イタリア旅行 2002 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-- 3週間の自由の旅 -- 6月8日〜6月28日 執筆:ロングステイ旅行クラブ代表 土田 保穂 |
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6月 16日 ミラノ |
日曜日、ミラノの中心部はノー・カーデーで静かな朝を迎えた。 ホテルのすぐ近くに、サンタ・マリア・デッレ・グラツイエ教会がある。レンガ造りの建物は古く朽ち果てた感じだ。 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」はこの教会にある。 旅行ガイドブックによると、1ヶ月以上前に予約が必要と記されていたが、運良く夕方の当日券を手に入れることができた。 ルネッサンス最大の宮殿スフォルツア城まで歩く。今日は暑い30度を超えているだろう、城門の前にある噴水には人々が群がっている。 街角の陰にあるカフエで一息入れる。周囲の建物や道行く人を何気なく観察している。私は今旅の空にいるのだと実感する一時である。 ブレラ絵画館を訪れた。イタリアでも5指に入る美術館だ。門をくぐるとナポレオン一世の銅像が迎えてくれた。15世紀から19世紀の作品が数多く展示されている。 修復工事中のスカラ座の前を通り、ミラノの最中心部にあるショピングアーケードを歩き、ミラノのシンボル、イタリア最大のゴシック大聖堂、ドウオーモを外から見物する。 広場は大勢の人達で込み合っている。大きなスクリーンにW杯サッカーの試合が映し出されている、沢山の人たちが見守っている、時々大きな歓声があがる。 「最後の晩餐」との対面時間に教会に着いた。 時間指定通りの入場だ、25名単位を入室させ15分間のみ観賞させる仕組みだ。私は15分間、壁画の隅ずみまで入念に観賞した。 様々な歴史をたどり500年の年月を経た壁画、本物を見た感動よりも、懐かしくしばらく振りに再会した感じだった。 |
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