北イタリア旅行 2002

-- 3週間の自由の旅 --
6月8日〜6月28日

執筆:ロングステイ旅行クラブ代表 土田  保穂

JUNE  2002
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6月 12日  ヴェネティア → コルティナ・ダンペッツオ

混雑を避ける為、開館前に大運河に面したドウカーレ宮殿を訪れ列に並んだ。
宮殿は、いにしえのヴェネツィア共和国の富と権力を象徴する建物である。当時は総督の居城であり、国会、行政、裁判をつかさどり牢屋も置かれていた。 宮殿のドーム型の黄金の階段を上がり総督部屋や謁見室、会議室などを回る。
驚くのは全ての天井や壁に描かれている油絵だ。世界一の巨大な油絵(天国)もあった。
3泊4日のベネッイアはまさに異国の滞在だった。

ホテルをチェックアウト後、水上タクシーから古都に別れを告げ再びレンタカーを手に入れドロミテを目指す。車中の会話はヴェネティアの楽しい話題が続く。 道路の両側には葡萄畑が広がっている。この辺りは良質のイタリアワインで有名だ。
やがて車は緑の深い山の谷間を走行する。上り坂が続く、緑の山が岩山に変わり始める、鋭い峰に雪を抱く巨大な岩山の姿が見られる。
周囲を岩山群に囲まれた黄金の谷、コルティナ・ダンペッツオの町に着く。

スキーリゾートらしく山小屋風のホテルが多い。夏の観光シーズンは6月下旬から始まる為、開業前のホテルが多い。 この辺りの巨大な岩山の麓は緑の草原に覆われ、可憐な高山植物が咲き最高の時季である。 広い広い草原の緑の中に、所々ロッジが見える、教会も見える、その先には巨大な岩山、これがチロルの風景だ、私は心の何処かでこの風景にあこがれていたようだ。 何時まで見ても飽きることのない風景に安らぎを感じる、しばらく生活してみたいものだ。

谷を挟んだ反対側に白い素敵なホテルを見つけた。クリストロホテルは5星の素晴らしいホテルだ。 ハイシーズンに比べ半額近いにもかかわらず、それでも高額だったが、今日は贅沢をすることにした。 女性達は大喜び。部屋に入ると正面の窓からトファネ山3244mの雄姿が飛び込んできた。圧巻だ。しばし口を開けて見とれる。麓には緑の草原が広がる。
夕食はトファネ山が見渡せるレストラン、おいしいワインにイタリア料理楽しい会話がおそくまで続く。



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