北イタリア旅行 2002

-- 3週間の自由の旅 --
6月8日〜6月28日

執筆:ロングステイ旅行クラブ代表 土田  保穂

JUNE  2002
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6月 22日  インターラーケン → ツルマット

インターラーケンを発ち、エメラルド色の湖水に沿い走る。
ガソリンスタンドを見つけ給油の為立ち寄る。従業員は一人も居ない、支払いを機械でする方式だ。 クレジットカードを入れるが受け付けられない、仕方なく最後の現金20フラン札を入れる。 正直に20フラン分のガソリンを給油し機械は停止したが満タンではない。
再度ガソリンスタンドに停止、汚れた車を洗車し気分もさっぱりした。

今日の目的は、スイスの代表的な山マターホルンを見ることだ。地図を調べ、最短距離を選んだ。途中から列車に車を乗せ山越えすると聞いた。 Kandersteg駅で特製電車に車ごと乗り込んだ、ここには車を運ぶ為の電車しかないのだ。初めての体験に興味深々だ。 車の運転席に座ったまま、これからの山の景色に期待した。勢いよく出発した電車だが私の期待は1分後に壊された。 前方は真っ暗トンネルに入ったのだ。何故電車で車を運ぶのかすぐに理解できたが、暗黒の長い長い時間だ、15分間とは思えない時間だった。
終点のGoppenstein駅で車にのったまま電車から降りた。

目的地ツルマットでは、駅前には沢山の車が駐車している。ホテルの数もそんなにあるわけではない。前方の道が急に狭くなる。 通行止めだろうか?でも車が行き来している。何とかなるさの精紳で進んでいくと、対向車の中の途中老人が何かを言っているがドイツ語は解らない。 とにかく進む、狭い狭い道を交差する為2度も後退し道を譲る。

立派な町が現れた。瞬間マターホルンが見えた!!
でもなんだか不思議だ。前からきた3人の男が私の車を制止した通行禁止だという。一方通行かとおもい慌てて引き返す、がどうもおかしい。
ホテルとかいてある小型4輪の運転手にホテルを取りたいと聞く。彼女は驚いた顔をしてこの町では車は禁止されていると言う。 ポリスに見つかると200フランの罰金だそうだ、訪問方法は7km前の町に引き返しタクシーか電車で来なければならない。 急ぎもと来た道を引き返す、幸いポリスには会わなかった。
タクシー会社でホテルの予約を入れ、私のレンタカーを駐車場においてトランクを積み変え戻ってきた道を引き返した。

この町が本当のツルマットであった。町の入り口にはホテルから電気自動車が迎えに来ていた。 この町は、バスもタクシーも電気自動車である、馬車も、自転車も許されている。ホテルだけでも125軒あるマターホルンへの拠点だ。
ホテルの部屋からマターホルンが正面に見える、さすがに世界的知名度がある山だ美しい容姿を貴高く誇っている。 町は観光客で賑わっている。町の中央を流れる川は氷河の溶けた色をしていて激流だ、もし落ちれば助けることは不可能だろう。 日本人観光客が多い、特に女性の一見登山家が多い。

ベランダでビールを飲みながらマターホルンの変化する様子を楽しむ。レストランでもマターホルンが見える席を求めた。 食事しながらも刻一刻と変化するマターホルンの姿を見守りつづける。

予定もなく日本語ガイドブックもない旅にして、スイスアルペン最高レベル地を2ヶ所訪ねることが出来大満足だ。明日はあの山に登ってみよう。 それにしてもヨーロッパの国から国、町から町は近い、アメリカ、カナダ、オーストラリアを度々ドライブする私には、物足りない感じもするがうれしい距離である。



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