マレーシア・ボルネオ島の旅 2002

-- ボルネオ島一人旅 --
8月2日〜8月16日

執筆:ロングステイ旅行クラブ代表 土田  保穂

AUGUST  2002
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8月 6日  バコ国立公園 → ダマイビーチリゾート

クチンからバコ国立公園を目指す。
30分も車で行くと海に出た。そこから古い木製のモターボートに乗り換え20分、ここがバコ国立公園だ。靴を脱ぎ膝までつかり上陸した。

ここには16のトレッキングコースがあり、宿泊用の小屋もある。私は、ガイドと共に片道1kmほどのコースを選んだ。 前には年配のドイツやオーストラリア人が歩いている。ジャングルトレッキングはハードだ。 平坦の道は少なく、木の根でボコボコし滑りやすい道、狭い岩と岩の間の上り坂(崖)、が続く。 前方を行く夫婦は70歳近いだろう、よく太っている、ふらふらしながらも懸命だが遂にギブアップした。 私のTシャツもバンダナも絞れるぐらい汗ばんでいる。

ここは天狗猿の生息地である。運が良ければ出会えるかもしれないと聞いていたが、以外に早く彼らと遭遇した。 野生は警戒心が強い。一定の距離を保ちそれ以上は接近してこない。20m先の木の上で木の実らしきものを食べている様子が見える。 確かに天狗猿だ。シルバーモンキーの群れにも出会った。ジャングルを抜けると南支那海にでた。

海岸で小柄だが引き締まった体をした色の黒い男に会う。「漁師か」「ボートの船頭だ」と言う。
「マレーシアの原住民の子孫か」「そうだ」「英語はどこで習った」「小中学校だ」、「どこの国からの訪問者が多いのか」 「ヨーロッパ特にドイツが多い」「日本人はくるか」「くるが多くはない」そんな会話を交わしながら、こいつの祖先が人食い人種かと考えてしまった。白く大きな犬歯が印象的だった。

クチンから北35kmのダマイビーチリゾートへ移動する。
海岸まで迫るジャングルの中にあるリゾートホテルのヒルトップの部屋からはジャングルと海しか見えない。 海の見える丘のプールで泳ぐ。真っ赤な太陽が椰子。葉陰に沈んでいく。

レストランではトリオのバンドが私のすぐそばまで来て日本の歌を披露してくれた。食後、バーを覗くと彼らが演奏している。 私がテーブルにつくとスバルを歌い始めた、私も口ずさむとステージにこいと手招きする。バンドマスターはインドネシア人だ。 父親が日本語をはなし日本の歌謡テープをくれたが、古くなり駄目になったと言う。帰国後プレゼントすると約束した。 そのせいか、私の舞台がしばらくつづいたが客は殆んどいなかった。



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